プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選の総合部門で、31年連続で1位を獲得している石川県和倉温泉「加賀屋」は、昨年12月台湾に加賀屋をオープンした。日本の旅館文化初の輸出として内外から注目を集めている。
台湾加賀屋は、地上14階、地下4階建てで、客室90室。日本食、畳、浴衣、大浴場を取り入れた本格的な日本式旅館で、1泊2食付で7万円弱と台湾の初任給に相当するが、既に年内は予約で満室となっているとか。
その中で最大の売りは客室係による「おもてなし」。地元から高い倍率で採用した若き女性を、加賀屋の日本一のおもてなしの極意とシステムで徹底教育。日本の客室係と遜色の無いサービスを提供し、台湾人を始め日本の旅行客からも高い評価を受けているという。
また、オープンまもない中、台湾の若い女性の憧れの職業として、昔、日本でスチュワーデスが憧れの職業として人気を博したことと似た現象が起きているという。
加賀屋ではそうしたニーズや実績を基に、2年後に台湾にもう一棟の建設も視野に入れる一方、ゆくゆくは「おもてなし学校」を開く計画もあるという。また韓国、中国からも強いオファーが寄せられ、加賀屋の「おもてなしの心を輸出する」グローバル戦略は、今大きく羽ばたこうとしている。
こうした加賀屋の一連の動きを通じて、海外から日本観光への期待が高まることを願っている。東北の豊かな自然に抱かれた温泉旅館の中で、素朴なおもてなしを十分に味わって頂きたい。できれば被災地を訪ね、日本人の和を重んじ秩序を大切にする心や、復興に向けての逞しい姿にも触れてもらいたい。
2011/06/02|コメント(0) |トラックバック(0)
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