1月4日の東京新聞夕刊の一面に、「人生の新たな一歩を踏み出してほしい。靴を通して彼らの人生を見守っていけたら」とヒロカワ製靴(東京都墨田区)の社長、広川雅一さんが被災地の学生に1,500足の革靴を贈呈する記事が載った。
対象は、東日本大震災で被災し4月に新社会人となる東北地方の大学四年生の男子。100の工程を全て手作りで行う本格的な紳士靴として評価の高い「スコッチグレイン」。しかも靴底の合成ゴムにガラス繊維を練りこみ、雪道で滑りにくい加工がなされている新製品で、一足30,000円のものを1,500足分、総額4,500万円に相当するという。
贈呈のきっかけとなったのは、上野店の開業に合わせて売りだそうとしていた上記限定モデルの、広告計画のポスター原案が完成したのが3月11日だった。急遽広告計画を半年間中止と決め、その広告予算500万円を日赤に寄付するとともに、靴メーカーとしてできることを考えた結果「復興の靴」の贈呈となったと記事は伝えている。贈呈式は2月中旬、東北大に希望者に集まってもらい、先着1,500名の足を社長はじめ従業員が計測し、ぴったりの一足を贈呈するという。
正月早々とても清々しく気持ちのよい記事だった。「スコッチグレイン」といえば、本場イタリアに引けを取らない品質でありながらリーズナブルな価格で評判のブランド。きちんと手入れすれば20年もつといわれている。ぜひ学生に大切に履いてほしい。そして折に触れ下町の靴屋さんの心意気を感じ、たくましく人生を歩んでほしいと思う。
同じ日に、大間のマグロの初セリの様子をほぼ全マスメディアが華々しく報じていた。寿司屋チェーンの社長が九兵衛と香港の寿司会社の連合に競り勝ち、史上最高値の5,000万円を超えるマグロを自社の回転寿司で、1ヶ15,000円に値するトロを200~400円で販売した。各店とも大行列となり、社長も満面の笑みではしゃいでいる姿を各マスメディアが恥ずかしげもなく大々的に報じていた。その中での東京新聞の「復興の靴」は異色で、ジャーナリズムの良識を見せつけた記事であった。記事を読みながら、その大間のトロを被災地の皆さんに振る舞って欲しかったと思った。
この原稿を書く前に「ヒロカワ製靴」のホームページを見てみたが「復興の靴」には1行も触れていなかった。ちなみに設立は昭和39年、資本金2,000万円、従業員128名。野暮な話になるが総額5,000万円を社員で割ると一人当たり約40万円に相当する大変な額である。「靴屋にできるのは靴を作ることだけだから」と、謙遜しながら復興支援を語る広川さんに強く心が動かされながら、経営は大丈夫だろうかとふと心配にもなった。
今、経営者の人格や見識が問われ始めている中で、靴作りにプライドと愛着を持つヒロカワ製靴が放った社会貢献は、横並びで義援金や物資を提供した多くの会社に、大切なものを教えてくれたニュースであった。私もヒロカワ製靴の靴を愛用してみようと思う。
「復興の靴」を履く学生たちが、未来の共感者(インフルエンサー)となってヒロカワ製靴の評判を一層高めてくれるだろう。そして売り上げやよき人材確保にも大きく貢献してくれればと願わざるを得ない。今後も見守っていきたい。
ヒロカワ製靴ホームページ http://www.scotchgrain.co.jp/index.htm
2012/01/12|コメント(0)|トラックバック(0)
私はよくフェイスブックやツイッターで自分が行ったお店を投稿することがあります。私の投稿を見る人がその情報をすごく求めているとは思っていませんが、タイミングが合った時にお店の選択や街の情報として役に立てばと思って行っています。これは実際に私がよく人の投稿を見て、お店選びの参考にしているという経験から行っていることでもあります。そんな私の情報の中でも、稀にたくさんの方にコメントや反応(フェイスブックで言えば「いいね!」)をいただくことがあります。
その要因がなんなのか、考えてみました。結論から言えば、ごく言い古されているのですが、「共感を生んだ」からです。共感を生む要素についても色々と考えましたが、長くなるのでここでは「どうやって」の部分にフォーカスしたいと思います。
共感を生む場面の一つとして、人の感情に触れた時があげられます。ディズニーランドやリッツカールトンホテルのサービスがなぜ口コミを生むか。それは、サービスの提供側の想いに触れた人が、その想いに自分の共感した想いを乗せて人に話すからです。
これを考えている際に、この構造がマスメディアの伝え方と非常に似ていることに気づきました。例えば、テレビでは商品などを紹介する際、魅力的な映像に加えて、開発に携わった方の苦労話や、経営者や販売する方の話などを交えて紹介することが多くあります。これはテレビ業界で蓄積してきた経験で、視聴者が商品そのままよりも人の感情を添えた方が伝わりやすいことを知っているからだと思います。
ソーシャルメディアの普及で情報が伝達しやすくなりましたが、共感を生む仕組みは変わっていませんので、個人や企業もマスメディアから伝える手法を大いに学ぶことができると思います。
ソーシャルメディアでものを伝える際には、他にも「短い文で」や「画像をつけて」など伝わりやすくなる要素はありますが、まずは「想い」を伝えることが必要だと思います。
現実の生活でも感情豊かな人の話には、つい引き込まれるのも同じです。テレビ、ソーシャルメディア、対面と、ツールや媒体が変わっても共感する感情の構造は変わらないことを忘れないようにしたいと思いました。
(kitagawa)
2012/01/31|コメント(0)|トラックバック(0)
ベストセラーになっている 五味 洋治「父・金正日と私 金正男独占告白」(文藝春秋)を紹介したい。
この本は、東京新聞編集委員の五味氏が北朝鮮の故金正日総書記の長男である金正男氏との150通もの往復メールや7時間に渡る独占インタビューを世界初公開したものである。
http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784163751900
今回この本を私が紹介したいと思ったポイントは、この本の内容ではなく、この本がビジネスマン向けの一種のコミュニケーションのノウハウ本として参考になると思った点である。
空港で他の記者と一緒にたまたま会って、名刺交換をし、一瞬立ち話をしただけの五味氏が、いかに他の記者とは異なりただ一人だけメールでの関係を維持し続け、7時間の単独インタビューにこぎ着けたのか。
言い換えると、セミナーや何かの会合で、たまたま名刺交換をし、立ち話をしただけのVIPやキーパーソンと、いかにメール往復を維持させ、いかにアポイントを取らせ、いかに一緒に仕事をするまでにこぎ着けるのか。その具体的なノウハウがこの本の中には詰まっている。
ぜひ、一読をお勧めしたい。
(Y.I)
2012/01/24|コメント(0)|トラックバック(0)
歴史的な遺跡の修復への企業支援が話題になっている。
遺跡とは、映画「グラディエーター」や「ドラゴンへの道」、最近では「ジャンパー」などのロケ地としても使われたローマの観光名所であるコロッセオ。約2000年前に建てられた巨大円形競技場で年間600万人の観光客が訪れている同遺跡は、大気汚染や地下鉄の振動の影響など、様々な影響により早急な修復が必要なまでに痛みが進んでいるそうだ。
しかし、昨年退任したベルルスコーニ前首相の政権時代に文化予算の削減が進められたため、予算が掛けられず一般の建設業者が修復に加わって遺跡を一層傷めようとしている。
そんな中、イタリアの高級皮革ブランドである「TOD'S(トッズ)」グループが、修復費用である約2500万ユーロを全額負担すると表明した。しかし、その契約書に同社がコロッセオの画像を15年間商業利用できる権利が含まれていたため、消費者団体から「商売に使われる」と批判が出たというわけだ。
トッズグループのデッラ・バッレ会長は、商業利用を否定しており、文化財・文化活動相も「官民挙げた初の試みを成功させたい」と協力的であるが、ことの経緯を見守る市民は複雑な心境である。
同社が、支援を表明する前に消費者団体や遺跡専門家達とプロジェクトチームを立ち上げて進めていれば、歴史に残る功績になったに違いない。良い行いだけにこんな状況が話題になっていることが残念でならない。15年間の画像使用が認められた際は、是非、イタリアやローマの市民のために活用することを期待する。
そして今後も世界の人々のために希少な遺跡の支援を継続してもらいたい。
(Y.S)
2012/01/17|コメント(0)|トラックバック(0)
私はよくフェイスブックやツイッターで自分が行ったお店を投稿することがあります。私の投稿を見る人がその情報をすごく求めているとは思っていませんが、タイミングが合った時にお店の選択や街の情報として役に立てばと思って行っています。これは実際に私がよく人の投稿を見て、お店選びの参考にしているという経験から行っていることでもあります。そんな私の情報の中でも、稀にたくさんの方にコメントや反応(フェイスブックで言えば「いいね!」)をいただくことがあります。
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2012/01/31|コメント(0)|トラックバック(0)
■日時:2012年1月20日(金)18時00分~19時30分
■場所:ピーアールコンビナート株式会社 会議室
■講師:大信田 雅二(おおしだ まさじ)氏
テレビ東京 報道局ニュースセンター
「ワールドビジネスサテライト(WBS)」プロデューサー
■テーマ:広報担当者として、WBSとどう付き合っていくべきか
「ミニ研究会」は、日頃なかなかお話しできないメディア関係者の方々と、膝を突き合わせてざっくばらんに意見交換を行う勉強会です。
今回は、企業の広報担当者の皆様も関心が高い、テレビ東京WBSのプロデューサーである大信田雅二氏をお迎えし、番組づくりのポイントや取材の基準、企業広報に期待することについて伺いました。
【番組づくりのポイント】
・番組としてニュースの条件を「最大多数の最大関心事」と考える
・常に視聴者目線で企画する
・他ニュース番組との差別化も重視する
(画としての面白さだけでなく、高い製品力と作り手のストーリーを紹介)
【取材基準】
・視聴者の生活が豊かになる新しい製品・サービスであるか
・斬新なアイデアで面白い内容であるか
【企業広報に期待すること・参考情報】
・WBS的にアレンジした情報はありがたい
・メールは担当者から他スタッフに転送されるが郵送の方が有効なこともある
・番組へ連絡する最適な時間は、担当者の状況によって変わるため実は決まっていない
※番組からの依頼...急な取材を申込むことが多いが、協力いただけるとありがたい
また、研究会後は近くのお店で大信田プロデューサーを囲んでの懇親会を行いました。各参加者が、研究会の時には話せなかった深い話など、大信田氏や他の参加者と議論され、とても有意義な時間となりました。
今後とも有力で影響力のあるメディアのプロデューサーやデスククラスの方々をお招きし勉強会を実施してまいりますので、お気軽にご参加ください。尚、参加費はお一人様4,000円です。
2012/01/26|コメント(0)|トラックバック(0)
ベストセラーになっている 五味 洋治「父・金正日と私 金正男独占告白」(文藝春秋)を紹介したい。
この本は、東京新聞編集委員の五味氏が北朝鮮の故金正日総書記の長男である金正男氏との150通もの往復メールや7時間に渡る独占インタビューを世界初公開したものである。
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2012/01/24|コメント(0)|トラックバック(0)
歴史的な遺跡の修復への企業支援が話題になっている。
遺跡とは、映画「グラディエーター」や「ドラゴンへの道」、最近では「ジャンパー」などのロケ地としても使われたローマの観光名所であるコロッセオ。約2000年前に建てられた巨大円形競技場で年間600万人の観光客が訪れている同遺跡は、大気汚染や地下鉄の振動の影響など、様々な影響により早急な修復が必要なまでに痛みが進んでいるそうだ。
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2012/01/17|コメント(0)|トラックバック(0)
第65回 学校のトイレと評判づくり
NPO法人日本トイレ研究所
代表理事
加藤 篤 氏
本文はこちらをクリックしてください。
2012/01/13|コメント(0)|トラックバック(0)
1月4日の東京新聞夕刊の一面に、「人生の新たな一歩を踏み出してほしい。靴を通して彼らの人生を見守っていけたら」とヒロカワ製靴(東京都墨田区)の社長、広川雅一さんが被災地の学生に1,500足の革靴を贈呈する記事が載った。
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