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月曜日発売の週刊誌なので、週後半は締め切りが迫って忙しいのですが、月火水はイベントや新商品を売り込みに来る方と、時間の許す限りお目にかかりました。面白ければ記事にしますから。その時、普通は名刺交換して世間話から入りますが、「読売ウイークリーの、誰それさんの連載が好きです」とか「この間出ていたレストランは、私もよく行きます」とか、お世辞でも言ってもらえると、いい気分で話を聞けました。
映画のPRの方もたくさん来られました。見開き2ページで1ページ4本ぐらい、映画のシーンとコメントを紹介していましたが、作戦を練ってくる人もいました。小さな映画のPR会社の女性で、女子プロレスのドキュメンタリー映画の持ち込みでした。読売ウイークリーの読者は若くても35、40才なので女子プロレスはどうかと思いました。映画自体もB級の感じで、話を聞いて少し難色を示したら、彼女は「女子プロの選手たちは共同生活をしていて、犬を拾ってみんなで飼っています。その犬をペットのページで紹介してほしい」と言いました。それは読者応募の、自慢の犬猫などを掲載する、半分読者サービスのようなページでした。割と毎週似通っていましたが、その回だけは女子プロレスラーがリング上で、犬を抱っこしているという、大変インパクトの強い写真で、丸ごと1ページその写真と、レスラーの練習や生活等を書いて、それが今映画に、という記事になりました。彼女の作戦勝ち。相手をよく調べて、ここがだめならこう攻めようと考えてきたのでしょう。
その彼女とはその後も付き合いが続き、最初は小さなPR会社でしたが、転職して最後は大きな会社の広報担当に。一回そういう人間関係ができると、次は「彼女が持って来る話だからいいか」と載せやすくなります。
また警視庁の記者クラブは、各社の事件に強い記者の激しい競争の毎日です。警官の数は決まっていますから、特ダネを取るには、十数社のライバルと警官の落とし合いをします。涙ぐましい、自分の檀家を作る努力です。巨人ファンの警官が多いので、社内販売でチケットを買って「余っているから」といって配ったりもしました。
夜も朝も、警官の家に行きます。新聞の締め切り間近の午前1時頃にクラブに戻り、家に帰ると、早くても2時とか2時半。毎朝5時頃には家を出て、駅前で警官の出勤を待ち構え、事件のことを聞いたり。日曜日は早起きはしませんでしたが、警官の家を回って中学生の娘の家庭教師を。その人たちと仕事上の関係はもう無いですが、今でも付き合いは続いています。ある人の場合、日曜日に行くと昼ご飯を食べさせてくれ、そのまま散歩に行って夜もそこで酒を飲んでいたところ、中学生の娘が襖の間から睨んでいました。せっかくの日曜日なのにまた来たと。しばらくしてその方は亡くなり、私は情報が取れなくなりましたが、その後も相談を受けていました。その娘は高校から大学生、OLになり、彼氏ができるたびに連れてきてこいつはどうだみたいな話をし、今は二児の母になり、子供が生まれるたびに見せに来る濃厚な関係です。刑事の奥さんに、離婚の弁護士を紹介してといわれて世話したこともあります。今の若い記者もお金は使わないでしょうが似たように努力して、自分の味方を作るのに一所懸命です。
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